タロットと他のカード(オラクルカードなど)との違い
本題に入る前に、「カードデッキ」という言葉について説明します。
「カード」という言葉は、それだけでは一枚のカードを示すため、
ワンセットで販売されている商品(カードの束)のことを「カードデッキ」と呼びます。
オラクルカードとは、
以下解説する「タロットの基本構成」になっていない全てのカードデッキの総称
と考えていただければいいでしょう。
タロットの基本構成
「タロット」と呼べるカードデッキは
大アルカナ22枚(0~21)
が必ず入っています。
その上で、トランプの原型となる
小アルカナ56枚(キング、クイーン、ナイト、ペイジ4枚と数札10枚が4種類)
がセットになっているものもあります。
これを78枚の「フルデッキ」とよびます。
これ以外の構成をしているもので、
「占い用カード」に対して「タロット」と呼ぶことがありますが、
(たとえば「イーチンタロット」など)
タロットについて学ぶ場合、
そのカードは使えないのでご注意ください。
逆に、
22枚の大アルカナで構成されているならば
どんなイラストでも、どんなカードの名前でも、
それは「タロット」です。
一例としてこちらの画像をご覧ください。
「THE MAGICIAN」

「INITIATION」

「AWARENESS」

この3枚はすべて「大アルカナの1」のカードです。
違うイラスト、違う名前でも、
大アルカナ1~21と0、(もしくはブランク)の22枚で構成されているカードデッキは
全て「タロット」と言えます。
どのカードを買うといいか
上記のルールに従って構成されたタロットなら
どれでも好きなものを購入してください。
「良い」「悪い」はありません。
自分の直感に従って「好き」と感じるものを、まず買ってみましょう。
一般的には
ウエイト版(ライダー版)と呼ばれるものが推奨されています。
ではなぜ、これが推奨されるのでしょうか。
それは世界で最も使っている人が多いから。(このデッキがよく売れたから)
それだけです。
使っている人が多いから「先生」も多くなります。
生徒は先生と同じカードを買うため、
ねずみ算式にウエイト版の使用者は増え続けるのです。
また、使っている人が多い分、
それについて書かれている本(指南書)も沢山出版されますし、
ウエイト版を解説しているネット情報も数多く存在します。
タロットを使いたくて、まず本を探したり、
ネットの情報から独学を始めようとすれば、
結果的にウエイト版を購入することになるというわけですね。
初心者がスマホを買うならiPhoneをおススメされる理由と同じ。
困ったときに解決方法がすぐに検索できる、というメリットがあるのです。
選ぶ時のポイント
基本は値段や条件にとらわれず、「直感」で選んでください。
それが難しい場合は、
以下のポイントを重視しましょう。
- 読み解きやすさ
- イラストへの好感度(親しみ)
- カードのサイズ(物理的使いやすさ)
1.読み解きやすさ
カードの読み解きは本来説明書は使いません。
カードに書かれたイラストとそのカードの名前からの
連想ゲームで質問の答えを推理していく。
これが読み解きです。
購入を検討しているカードデッキのイラストとそこに書かれた文字を見てみてください。
そこからどんな言葉がおもいうかびますか?
「THE MAGICIAN」なら、

「偉そう」「カリスマ」「エンターテイナー」
といったところでしょうか。
そのカードの意味を知らなくていいのです。
思い浮かぶ言葉の数が多いほど、
「読み解きやすい」カードということになります。
2.イラストへの好感度(親しみを感じる、可愛い、美しい、カッコいいなど)
よく売れているウエイト版のデメリットと言えば、
絵が怖いということがあげられます。
しかし、実際は怖くない絵柄のウエイト版もたくさん作られているので、
ぜひいろんなカードのイラストを見比べてみてください。
かわいい系ウエイト版いろいろ
たとえ読み解きできなくても、
イラストを見るだけでワクワクするなら、
それは運命の出会いです。
好みは個人の自由なので、
「好き!」と感じるものや
「このカード使いたい」と思えるものなら、
自信をもって購入しましょう。
たとえ最初は読み解きができなくても、
地道にタロットについて学び続ければ、
いつかきっと使いこなせるようになります。
3.カードのサイズ(物理的使いやすさ)
意外と苦労するのが、
読み解きよりもシャッフルかもしれません。
カードが大きすぎると、
カットがしにくかったり、
机の上で混ぜるときに中々混ざらなかったりします。
かといって、小さすぎても使いにくいので
自分にあった大きさのものを選んでください。
また、ネットで購入する際は、
必ずサイズを確認しましょう。
トランプの大きさと比較すると、なんとなくイメージがしやすいです。
トランプサイズのタロットというのも
最近多くなってきました。
まとめ
【タロットカードを買う前に気をつけること】
「タロット」は大アルカナ22枚で構成されていることが最低条件。
タロットと名前がついていても、
タロットカードではないかもしれないので注意が必要です。
「本」や「先生」が使っているからという理由で推奨されるのは
「ウエイト版(ライダー版)」のタロットカードですが、
実際に選ぶ際のポイントは基本「直観」!
どれもピンとこない場合は以下の3つを意識しましょう。
- 読み解きやすさ
- イラストへの好感度(親しみを感じる、可愛い、美しい、カッコいいなど)
- カードのサイズ(物理的使いやすさ)
とくにイラストへの好感度は
直感で選ぶことと同じくらい重要な要素です。
私の場合はトランプより少し小さいサイズのカードが使いやすいのですが、
愛用しているカードは「タロー・デ・パリ」
直感重視で、普通よりも大きいものを使っています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
コメント